よど号LIFE 2020年1月号

新年、ピョンヤンの正月風景に思う

小西隆裕 2020年1月5日

一月三日、今年も、毎年恒例となった、ピョンヤン市内のレストランでの食事に出た。

今年は、昨年新装のテソン百貨店。

予想に違わず、上階にある食堂に行くまで、エスカレーターから見る店内は、それなりに着飾った家族連れなどでにぎわっていた。

個室は皆予約済み、四階と五階に広がったテーブルもほぼ満席。食卓を囲む明るく穏やかで落ち着いた談笑が広がっている。

年末、十二月二八日から三一日までの四日間、金正恩党委員長の七時間に及ぶ報告など、朝鮮労働党中央委員会総会が開かれ、その内容が一日、テレビやラジオ、新聞などで一斉に報道されたばかりだ。打ち出されたのは、前進を妨げるあらゆる難関を「正面突破戦」で突き破って進もうという呼びかけ。それがこの二年間続けられてきた朝米交渉の「決裂」を意味しているのは皆知っている。

「重大決定」を受け止めるピョンヤン市民たちのこの明るい落ち着き。ある種感銘のようなものを改めて感じた一日だった。

新年期待のベストワン! 南野リバプール&Ayasa5弦バイオリン

若林盛亮 2020年1月5日

昨年、朝鮮版「ウッドストック」と書いた、新年カウントダウン音楽公演が今年も金日成広場で開催、広場を埋め尽くす大観衆、私の見立てでは10万は入る広場にぎっしり。鉄骨を組んだ特設ステージ、照明、大観衆、いい演奏には「ワーッ」と歓声の上がるステージはやはり伝説の「ウッドストック」。 

新年カウントダウン-「10・9・8・・・ゼロ!」は東京や世界各地で行われるものとまったく同様の風景。暖冬とはいえこの日マイナス10度くらいにはなる深夜のピョンヤン野外、出演のアーチストも観衆も厚手のコート、ジャンパー着用、でも広場の熱気は冬を感じさせない。

そんななかで明けた朝鮮での新年。

私の新年の「よど号LIFE」、期待のベストワンは、英プレミア・サッカー、リバプールFC移籍決定の南野拓実君、1月早々にあるいわゆるマージーサイド・ダービー、対エバートン戦には出場が期待されている。今や「世界最強」となったチームでレギュラーは難しいが、スーパーサブにはなってほしい。監督やサポーターも望んでいることだろう。彼の所属したザルツブルグはリバプールと似たサッカー、ストーミング、いわゆる混沌をつくりだし一気に攻勢に出るスピードサッカー、すぐにチームに馴染むだろう。

南野君の移籍は、対戦した試合で彼のプレーに接したリバプールの選手達が望んだことだと言われている。またKOPと言われる熱狂的サポーターからもUEFAチャンピオンズ・リーグ一次予選でリバプールと闘ったときの南野を見て「あの男を獲れ」という声が上がったという。選手からもサポーターからも、そしてクロップ監督からも熱望されての加入。

今年はYou’ll never walk alone、このリバプール応援歌を南野君に届くよう歌いたい。

もう一つの一押しは、Ayasa! この方は5弦バイオリンでロックを奏でる注目の女性ミュージシャン。

BS放送でたまたま見たステージは圧巻だった。異質のヘビメタ・ギタリストとのコラボレーションでの超絶の音、そして超カッコイイあでやかなステージに魅了された。

3歳からバイオリンを始め、桐朋学園卒業後も国内外クラシック・コンクールで賞を取るほど技量は超一流、ロックやアニメソングも好きという異色のバイオリニスト。ロックのギターの音量に負けないために4弦ではなく5弦のバイオリン、この5弦は弾くのが難しいと言われるもの。それを巧みに操り、ロック・ギタリストに負けない音とステージを展開、枠にとらわれず、いろんなジャンルの音楽に挑戦。

今年はAyasaにハマる予感。

小動物

赤木志郎 2020年1月5日

残飯を捨てにゴミ捨て場を行ったとき、大きなウサギがあわてて逃げていった。ふさふさした白い毛をもち、少し動作がのろいウサギだった。ここ日本人村は狩猟禁止区域などで、小動物が多い。島リス、蝦夷リスはしょっちゅう走り回っている。時々、ノロ(鹿の小さい目の動物)もみかける。厭のはヘビだ。小さくても赤い色の毒蛇は威嚇的だ。大きいいのししを見かけたという人もいる。

私が忘れないのでは、20数年前、狸と出会ったときだった。夜、車で市内に向かって出ようとしたとき、二匹の狸がライトを浴びて慌てて車の前を懸命に走っているのだった。その姿は漫画映画の狸と同じだった。腹をだして懸命に走るのだが速く走れない。私は笑いをこらえながら、速度をゆっくりし狸が走るのを後ろから追った。途中、横にそれて逃げ去った。最近でも、狸を見かけた人がいた。

鬱蒼とした木々、さまざまな鳥たち、そして小動物。恵まれた自然環境だ。もちろん空気も市内に比べ美味しい。この素晴らしい環境なのだから、研究活動に専念しなければないと思うのだが、遅々として進まないので焦るときが多い。

共同性こそ日本の強み

魚本公博 2020年1月5日

あけましておめでとうございます。

今年の正月は、正月番組視聴のテレビ三昧の三が日でした。昨年購入した録画機能付きのコンバーターを使ってめぼしい番組を録画し固め見したからです。

そうは言ってもBSしか見れないため、正月番組も、歌手協会・新春歌謡祭、Cool J apanの世界が驚いた動画大賞、スポーツ酒場でオリンピックを取り上げていたもの、そして箱根駅伝などでしたが。

そこで感じたのは、日本の共同性の強さとでも言うべきものもの。例えば、Cool Japan動画大賞の一つ、何の変哲のない街角風景。日本人の出演者が「一体何が感動なの?」と訝しむ中、外国人の声、「街路が綺麗に掃除されてる」、「分別されてゴミ袋が出されている」「ビール運搬車が見張る人もなく止まっている(うちの国なら盗られる)」などと。

駅伝も個人競技の長距離をリレーして協力・共同性を競う日本ならではの競技。そしてスポーツ酒場で取り上げられていた陸上の400mリレー。日本の強みは精妙なバトン渡し。昨年の世界陸上では予選で桐生とサニー・ブラウンの連携が今一つだったのを、桐生がサニーに、俺を信じろ絶対渡すから全力で走れと言って、日本新記録の銅。感動しました。

やはり共同性こそ日本の強みとの思いを新たにした正月でした。

前進の年に!

若林佐喜子 2020年1月5日

新年、明けましておめでとうございます。

元旦の朝は零下12度と冷え込みましたが、雪もなく穏やかな日でした。8時半に田宮高麿さんをはじめ亡き仲間たちに新年の挨拶の焼香、夕方に田中義三さんの一三周忌の焼香を行ないました。今年は渡朝五〇年で節目の年、見守っていて下さいとお願いしました。

その後の新年会、今年は、すき焼き鍋がメイン。他にお刺身、紅白なます、正月と言えばなぜかみかんです。すき焼きは、関西風でと赤木さんが担当。女性陣は、材料をそろえアシスタント。安部さんも学生時代のコンパでよくやったと「じゃんじゃん材料を入れよう!」。若林さんは、「味が薄い、砂糖が足りない・・」と。口を出すや、手が出るやら、なかなか賑やかなすき焼き鍋、最後はおじやで、皆、満腹、満足でした。今年のyodoすき焼きは、かなりだし汁を入れて煮たので、果たして関西、関東どちら風? まぁー、故郷の味、日本風でしょうか。

二日は、休息。三日に、皆で食事兼ショッピングに出かけました。まず、テソン(大聖)デパートに、ビュッフ式のレストランは家族連れで満員。各テーブルは、魚、お好み焼き、鶏の唐揚げなどの料理であふれ、みなよく話し、よく飲み、よく食べること。その活気と雰囲気に圧倒されそう。個室も一杯で、私たちは、カフェテラスに席を取りました。「菊茶」は色も綺麗で味もおいしい。最近は、ちょっとしたお茶ブームです。私は、アワビの神仙炉、ビビンパ、アサリとわかめのスープ(大きなどんぶり容器にはびっくり)、更にグラタン。女性陣は、その後、ヘマジ喫茶店でコーヒーとティラミスで癒しタイム。ボンヒャンギ(春の香り)化粧品店で買い物をして帰宅。ちょっと贅沢な三箇日でした。

日本の仲間たちから、「今年は、渡朝50年、これ以上の節目の年はありませんね。」「今年は、変化の予感が!!」などと、とても空気の入った年賀メールが届きました。本当にそうです。私も、しっかり気合いを入れて、前進の年にしていきたいと思います。

どうか今年もよろしくお願い致します。