私たちについて
よど号グループについて
よど号グループとは、1970年に「よど号」で朝鮮民主主義人民共和国に渡った元赤軍派学生、及びその後合流し結婚した女性たちのことです。「かりの会」はその日本への帰国をめざした組織です。
現在、ピョンヤンに残っているのは男性4人、女性2人の6人。「かりの会」帰国支援センターが、「よど号日本人村」のウェブサイト運営、ツイッター「yobo_yodo」、機関紙「かりはゆく」の発行、訪朝団の組織など支援活動を行ってくれています。
赤軍派当時、世界革命をめざしその国際根拠地として選んだのです。朝鮮については今もそうですが、日本政府がもっとも悪く言う国だから 私たちにとって一番良いのではと判断しました。朝鮮では政治的亡命者としての待遇を受けています。
日本政府との合意による帰国の実現を第一の課題として掲げ、その理解と支持を得るために雑誌の発行や単行本の出版、訪朝団をはじめとする国内の人々との交流などの活動、それらを保障する経済活動を活発におこなってきました。
70年代が学習と研鑽、活動準備の年代、80年代が「日本を考える」編集委員会としての活動の時期、90年代が「自主と団結」誌の発刊とさらなる活動の拡大の時期、2000年代が女性・子供たちの帰国事業の開始、現在の2010年代が、「拉致」でっちあげと闘い帰国問題の最終的解決をめざす年代だといえます。
ピョンヤン市内から車で1時間の大同江に面し野山に囲まれた、私たちよど号グループが生活している村。アパートと事務所、お客さん用の宿所、食堂、運動場、畑などがあります。動物保護区なので、ノロ、野ウサギ、リス、たぬきの他、キジ、鳩、カササギ、きつつき、ふくろうなどの鳥類も多い。夜は満天の星。国際電話とメールで日本と繋がっており、BS衛星放送とラジオで国内の情報をリアルタイムで得ています。
帰国の実現のために、日本政府の対朝鮮敵視政策を変える活動をおしすすめなければならないと思っています。日朝関係が正常化していないため、政府の敵視政策の中で私たちは「北の工作員」「テロリスト」とされてきました。日朝関係が正常化されれば、帰国問題はすぐに解決されます。
また、隣国である朝鮮との関係をどうとるかによって日本が覇権的な国になるのか、自主平和の国になるのかが大きく決定されてきたと考えています。それゆえ、今、帰国のための闘いを日朝関係改善のための活動、日本の在り方の転換をはかる活動と結びつけ取り組んでいます。
ピョンヤン在住の私たちは、より私たちのことを理解してもらいたい、より多くの国内の人々との交流を実現したいということから、ウェブサイト「よど号日本人村」を開設しました。訪朝が難しいこともあり、またより広範にということから、ウェブサイト上の「日本人村」で皆様と出会い、交流を深めることができればと思います。
そのなかでもっと日本のことを学び、また日本の諸問題について議論をしていければと考えています。ご質問、ご意見をどしどし送ってください。宜しくお願いします。
ピョンヤン「かりの会」一同
代表 小西隆裕