メッセージ

メッセージ2018年~新年に当たり、申し上げたいこと

2018年1月1日 小西隆裕

新年、明けましておめでとうございます。サイトを立ち上げてから最初の正月を迎えました。そこで、私たちが新しい年、2018年をどうとらえ、どう迎えようとしているのか申し上げようと思います。

新年について最近よく言われるのが、1868年、明治維新から数えて150年だということです。こういう「節目」というものがどれだけの意味を持っているのかよく分かりませんが、一つ思うことがあります。それは、あの時、欧米覇権が押し寄せてきたとすれば、今はその崩壊が押し寄せてきているということです。

150年前の日本は、押し寄せてきた欧米覇権を「攘夷か開国か」の大議論で迎え、維新を挟み、結局、「開国」「脱亜入欧」でそれに応えました。それが欧米に従属しアジアに覇権する従属覇権の日本の歴史を決めたと言うことができるでしょう。

では今、米覇権崩壊の現実に日本はどう対しようとしているでしょうか。
150年前、欧米覇権の象徴は、1853年襲来したペリーの「黒船」でした。それに対し今、米覇権崩壊の象徴は何か。そこで思い浮かぶのは、旧年行われたトランプによるアジア歴訪です。やって来たのは今にも沈没寸前の「泥船」でした。

この「襲来」を契機に、「攘夷か開国か」ならぬ、「米国につくのか中国につくのか」、はたまた「覇権多極化か」、等々の議論が、このところ深まって来ていた「混迷」を一層抜き差しならぬものにした感があります。

そこで提起したいことが一つあります。それは、新年を迎えながら、「立憲自主か従米改憲か」という角度から日本の進路について考えてみるのはどうかということです。

旧年、あの「安保法制・改憲」を踏み絵とする小池「選別・排除」に対し、立憲主義、民主主義を旗印とする立憲民主党が大きな国民的支持を受けて誕生・躍進しました。そして新年早々、トランプべっちゃりの安倍首相が2020年、日本を「戦争できる国」へ生まれ変らせる「改憲」への意欲を露わにしています。

そこで、「立憲自主か従米改憲か」の議論です。米国の意思ではなく、どこまでも日本国憲法に基づいて政治を行う立憲自主の道に進むのか、それとも、米国言いなりに改憲し、米国と共同で戦争する従米改憲の道に進むのかという議論です。これは、民主か独裁か、平和か戦争かの闘いであると同時に、米覇権崩壊の現実に直面しながら、古い覇権の世界そのものと決別し、アジアとともに世界とともに、脱覇権自主の新しい道に進むのか、それとも、あくまで米覇権、覇権世界そのものにしがみつき、従米覇権、従属覇権の古い道にとどまるのかの闘いだと言えると思います。

新しい年、2018年を迎えながら、私たちは、この議論に積極的に参加し、立憲自主の新しい日本実現のため、少しでも寄与できればと考えています。どうかよろしくお願いします。

 

サイト開設に当たって

2017年11月25日 小西隆裕

皆さま、こんにちは。朝鮮・ピョンヤン、よど号日本人村へおいで下さり有り難うございます。皆さまは、当方最初のお客さまです。
この度、私たちは、当ウェブサイト「ようこそ、よど号日本人村」を開設し、日本の皆さまと広くお付き合いさせていただくことにしました。

1970年の3月31日、私たちが日本を飛び立ち、日航機「よど」をHJして、朝鮮に来てから、47年を超える長い歳月が経ちました。当初、日本で武装闘争をするため、朝鮮を国際根拠地とし軍事訓練もしようとやって来た私たちでしたが、物事、やはり現実の要求と条件に合わないことは成就できません。自らの至らなさに思いを致した私たちは、新たな闘いに出発しました。それからの長い歳月、何があったか、それについては、サイトの各種コーナーでのお付き合いを通じて、今後ご理解いただき、お互いの意思の疎通を図っていければと思っています。

こうしてサイト開設を目前にした、去る11月14日、思いがけないことが起こりました。私たちのかつての責任者、塩見孝也さんが心不全で亡くなったのです。悲しく残念な報でした。サイトの開設は、私たちの心と環境に相応しいものではなくなりました。しかし、いつまでも開設を伸ばしている訳にはいきません。それは、故人の望むところでもないと思います。

今、サイト開設のご挨拶を行うに当たって、まず問われていること、それは「なぜ今、サイト開設?」なのではないかと存じます。日本との関係最悪の国、米国から世界でもっとも危険な国と烙印された国、その「注目」の国、朝鮮から、もうほとんど生きた化石と化しつつある私たちが、こともあろうにウェブサイトの開設とは、ということです。

サイトを開設することは、もともと私たちの切なる願いでした。このSNSの時代、手紙などペーパーを通じての発信、交流は、いかにも時代遅れそのものです。そこで3年ほど前から、国内の支援者のお力添えで、ツイッター「yobo‐yodo」を始めました。結果は予想を超えたものでした。返ってくるのは、いわゆる「ヘイト」の山と連続。さすがの私たちも、いささか閉口、という時もありました。しかし、考えてみれば、彼らがそう言うのももっともです。要は、その思いにどう応えていくかです。

今、世界は動き、時代も動いています。トランプ大統領の登場は、その象徴だと言えるでしょう。このかつてない時代にあって、国内の方々の声にお応えしながら、祖国日本の現実に、私たちなりの視点から提言し、帰国へ向けての訴えを発し、ご理解を得て行くのは、決して容易なことではありません。今回開くサイトに私たちは、「議々論々」や「よど号LIFE」などいくつかのコーナーを設け、それらを通して、私たちの見解だけでなく生き様まで、私たちを丸ごと知っていただいて議論し、その輪を広げていけるならと切に願っています。

どうかこれからのお付き合い、よろしくお願いします。