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朝鮮は、何度も他国の侵略と隷属を受け、多くの民を他国から拉致され続け、祖国を勝手に分けられました。それをやった国の一つである日本。朝鮮を侵略し、その民を虐殺し強姦し拉致してきた日本。その反省もなく、朝鮮民族を蔑視し、アメリカのポチとなって恥じない日本。沖縄をアメリカの植民地に差し出し、自衛隊をアメリカの防波堤にさせようとする日本。
今、世界最大の侵略国家、戦争国家アメリカの野望を打ち砕かない限り、朝鮮の安全と人びとの生活を守ることはできない。朝鮮民族の文化も誇りも存在も守ることはできない。そして悲願の統一も達成することはできないと朝鮮の国も人々も思っています。私たち日本人には多分なかなか理解できないと思います。
この国に3年ぶりに来ましたが、著しい経済の発展と人びとの生活水準の向上を感じてきました。改装なった平壌国際空港には免税店がずらりと軒を並べていました。科学者街と呼ばれる黎明通りは70階を超える巨大な建物が林立し、その壁面は太陽光パネルで覆われていました(この通りの建物はハリボテと日本では揶揄されていた)。この地域のエネルギーは太陽光と地熱からえているのだそうです。平壌は建設ブーム、建設ラッシュです。建設資材を満載したトラックが行き交います。
科学技術の情報を国民に普及させるための施設ではたくさんの子どもたちが朝鮮製のパソコンで動画を見ていました。案内の女性がこう言っていました。「資源がなくても優秀な人材が育てば、朝鮮はもっと豊かになれる」。子どもたちを育てることが朝鮮にとって最も大事な事業なのだということでしょうか。
朝鮮の学校は8月15日まで1カ月間夏休みだとかで、道路も公園もたくさんの子どもたちでいっぱい。中には地方から集団(修学旅行?)で来たかと思われる子どもも多く、広場でセグウェイの練習をしている子どもたちもいました。かき氷が大流行りだとか。
日本では、ミサイルに「備える」と称した「避難訓練」を学校で実施するなど、まるで今にも戦争が起こるような風潮を作ろうとしていますが、ここ平壌では、誰もが人生を謳歌していて、身近に戦争があるなど微塵も感じさせません。これらが一挙に破壊されることなど誰が想像するでしょう?日本でも本当はそうでしょう。今ある生活、家族が一緒で消えてしまうことなど、誰も思ってなどいないでしょう。朝鮮をやっつけろと叫ぶ輩でも、まさか自分や家族、友人が死ぬことなどあり得ないと思っているに決まっています。
この国に来て、いろいろなところを訪問し、さまざまな人たちの話を聞いて、ますます、この国が決して戦争を望んでいないと思いました。
マジックショーを見に行きました。200席くらいのこじんまりとした劇場は満席。なかなか見応えのあるマジックが続き、最後のマジックは、よくある箱に人が入り、くし刺しにしますが、無傷で出てくるというものでした。迷彩服を来た一人の男と二人の女が箱に入り、長い棒5本が刺さりますが、棒が抜かれ、箱が開けられると、出てきたのは、陸海空の軍人服の5人。さらに箱に赤い布が掛けられ、その布を取ると、なんと箱がミサイルICBMに変わっていました。拍手喝采、スタンディングオベーション。
この国は、停戦状態が続いています。アメリカによって戦争が再開されることがあり得ると思っているのかもしれませんが、そのアメリカを恐れるのではなく、国の威信をもって対決し、外交手段を駆使して対等に渡り合う朝鮮の姿勢は学ぶべきことがあると思います。ただ、韓国大統領の南北融和政策を一顧だにしない対応はあまり歓迎すべきではないと思いますが。
巨大な動物園やテトンガンのクルージングも楽しい思い出となりました。
あっそうだ。旅券発給拒否に対する闘いやWEBサイトの開設など、帰国運動をさらに強化していくこともしっかりと討論、確認してきました。