小西隆裕
先日、私たちの赤木さんの古希祝いをした。国内から彼の娘も来てくれて、市内のレストランで楽しく小さな宴を催した。そこの接待の女の子たちも特別出演してくれ、皆はもちろん、普段は腰の重い私まで、脳も体も、カラオケのリズムと波長が合ったのか、自然に踊り出していた。
「古希」とは、読んで字のごとく、希(まれ)だったのだろう。だから長寿の祝いと言えば、「還暦」が代表的だった。しかし、今は違うらしい。朝鮮でも、「60青春」と言われるように、「還暦」は、もう一つ長寿の祝いとしては、各人の気分の上でも、社会風潮的にも相応しくなくなってきているようだ。そこで浮上してきたのが「古希」らしい。朝鮮では、70歳の誕生日を「チンカブ」と言うが、この「チンカブ」が長寿祝いの代表格に「昇格」しているようだ。そこで「80歳はどうか」と言ってみたが、返ってきた答えは、「それまでにいなくなってしまう者、生きていても、もうろくしてしまう者が少なくなくてだめだ」とのことだった。男4人の平均年齢が古希を越えた今、私たちももっと気を引き締めて、帰国闘争に全力を挙げていかねばならないだろう。