アメリカ要人が使う横田基地

赤木志郎

このところ朝米会談をめぐってアメリカ要人の日本の出入国が頻繁になっている。そうしたアメリカの要人は、平壌、板門店やシンガポールに向かうとき横田基地を使っている。日本を訪問する大統領なども日本の玄関である成田空港や羽田空港ではなく横田基地を利用している。

なぜ、横田基地が使われるのか。治外法権でアメリカの内地として扱われているからだ。面倒な出入国手続きも必要がない。しかも、日本の空もアメリカが支配しているから、横田基地は日本往来にもっとも使い勝手がよい。その横田基地に接する住民は米軍機の騒音に悩まされている、その賠償は日本政府が支出している。

つまり、横田基地はアメリカの日本の主権が及ばない租借地、植民地なのだ。

沖縄における米軍基地をはじめ、日本全土がアメリカによりずたずたに切り取られ、アジア侵略基地に使われている。

朝鮮の「核・ミサイルの脅威」を騒ぎいかにも日本の主権が脅かされているかのように言う前に、自国の主権がアメリカすでに侵されて久しいということを問題視すべきではないかと思う。