宇佐の思い出

魚本公博

Nさんから暑さしのぎに豆腐など日本料理のお勧めの手紙、参考として「精進料理」の本が送られてきました。

お手紙では、夏場の食品として豆腐のお勧めが。朝鮮でも豆腐はよく食べられています。朝鮮では夏場はレンクッ(冷やし汁)というものをよく食べます。細切りにしたキュウリを薄い酢醤油に入れた冷スープですが中々の美味です。皆さんもどうぞ。

この方は、大分・宇佐の方。私の故郷別府市は、昔の郡で言えば速見郡で宇佐郡と接しており、宇佐の宇佐神宮は小学校、中学校のバス旅行の定番コースで何回も行った所なので、懐かしく思い出しました。

宇佐神宮は、本殿が3つという特異な作りで有名ですが、左から順に八幡神(応神天皇)、比売大神(ヒメノオオカミ)、神功皇后が祀られています。ところがこの配置がおかしいと。何故なら、本神である八幡神(応神天皇)が真ん中に来る筈ではないかと。

そして4拝。普通神社では柏手2回の2拝ですが、宇佐神宮と出雲大社だけは4拝。出雲神社の場合、「国譲り」を強要され、「隠れ(死)」た大国主命(オオオクニヌシノミコト)の怨霊を封じ込めるための4(死)拝ではないかという説があります。

そして宇佐神宮の場合。真ん中の第2殿に祀られる「ヒメノオオカミ」こそ封じ込めるべき怨霊なのではないかと。そして、この「ヒメノオオカミ」とは卑弥呼のことではないかと推測する説。この卑弥呼や応神天皇の朝鮮との関係・・・。

歴史好きの私、お手紙を見ながら、そうした古代史ロマンの世界に浸ることができました。