目には見えないもの

森順子

昨年、鉢に植えた日々草が今年も七ひらの花びらをつけ咲きはじめ、村のイチゴも真っ赤に実り桑の実も大きくなり、アパートを一歩出ればキジも一緒に歩き始め、アカシアの香りが村に漂っている最近、目に見える風景は今年も変わりありません。

そして、毎日、日本のテレビやラジオから流れる報道は加計問題、日大の運動部問題、もっとも不快な公人のセクハラ問題など、変わらない安倍政権下社会での現実です。ただ、変わらないと感じる中に変化するものもあるということ、それが私たちにとっていい変化か悪い変化かはわからないけど、変わろうとする何かが見えてくるように思います。

見えないむこうにあるものは、かならず人々の希望や願いが込められているものだから、変わらない現実のなかにはよい変化の芽があるのだと思います。