古希を迎え

赤木志郎

人生には節目があるが、70歳が大きな節目となっている。11月に70歳になる。私自身、こんなにも長く生きるとは考えていなかった。いかに生きるかはいかに死ぬかの問題もあり、20歳以降は生命を賭して生きることを考え、老いた人生の先などを想像していなかった。それだけ、目の前のことだけ考える単細胞で、長い目をもっていないと言われればそれまでだ。

国内の人が私をさして「大学生のままだ」と指摘したが、そうかもしれない。生活の苦労がなく家族も私が養っていたのではない。むしろ、人の世話を受け、心配ばかりかけて70歳を迎えている。

そんな私に、身内からの祝いを受け、仲間が宴を催してくれた。宴では唄い、踊った。
青春がもどったかのような気分だった。そうだ、喜ぶだけでなく、今から新しく出発し、情熱を燃やしより大きな仕事をやっていくことだ。体は多少、故障があるが、たえず整備し、すくなくとも精神は青年のように生きることだ。贈ってもらった青いジャンバーを来て、頑張るぞ!