第一歩は、南北の時間の統一から

若林佐喜子

4月30日、朝鮮は「平壌時間を改めるについて」の政令を採択し、5月5日から実施することを発表した。民族の和解、団結の初の実行措置として、朝鮮半島に存在する2つの時間を統一するということだ。

朝鮮は3年前、日本の植民地統治からの解放70年にあたる2015年8月15日に、1910年(日韓併合)以前に使用していた「平壌時間」に戻した。韓国はそのままの標準時間を使用しているので、今回の発表は、韓国の標準時間に統一するということである。

私は3年前の出来事を思い出しながら、なぜ、朝鮮の「平壌時間」に合わせないのだろうか?という思いが一瞬よぎった。しかし、南北が一つになることを心から願う朝鮮の人たちは、2つの時間に胸を痛め、どうしたら一つに合わせることができるか、どうしたら共に進んで行くことができるかを考え、まず自分達から相手に歩み寄ったのだということに気づかされました。

特に、自分達の側に正当性と誇りを持っている朝鮮の人達が歩み寄るということは簡単なことではないと思います。今回の決心、行動は凄い事だと改めてとらえかえしました。

この朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための新しい時代の流れに、日本人の1人として真摯に向かい合って行かなければと切に思う今日この頃です。

「さあー、5日から30分早く行動です!」