紅葉の妙香山

若林佐喜子

先日、紅葉シーズンの妙香山に1泊2日で行ってきました。

私は約20年振り、香山ホテルはリニュアールされ朝鮮でもっともグレードの高いホテルということで期待と楽しみに、日本人村を朝8時に出発。市内でお弁当を購入して、黄金色に染まる田を両脇に高速道路を2時間程走り、11時に紅葉の山間にある国際親善展覧館に到着。しかし、バスが数珠繋ぎに、人、ひと。なんとか展覧館の入り口に辿り着く。

中国人参観団の案内をして出てきたばかりの講師は休む暇もなく、私たちの案内を。館内に入るとまた凄い人。シンガポールでの朝米会談の写真も掛けてあるキム・ジョンウン委員長への贈り物の展示室を案内してもらう。特に今年に入って中国、ヨーロッパなどからの参観団が多く、その日は、国内の人併せて2700人余りの参観者だったそうです。

ホテルの部屋はカード式。森さんと二人で、買い物をして部屋に戻ると電気がつかない。「まさか停電?」。隣の小西さんの部屋の呼び鈴を押し、「電気がつかないんですが」と聞くと、あっさり、「それはカードをさしこまないと」と言われる。「へー!」と最新システムに感心し、更に小西さんに教えてもらったことに、つい「へー!?」と驚きの声が出てしまいました(笑)。

翌日、午前中はキム・ジョンイル総書記への贈り物展覧館とキム・イルソン主席への贈り物展覧館を参観。昼食はホテルで山菜とニジマスのさしみ料理など、刺身は新鮮でこりこりしてとても美味しい。3時にチェックアウトをして、静寂の中にたたずむ高麗時代に建造された普賢寺を見学する。

73歳の身で義僧兵を指揮し自らも戦った西山法師の話に感慨深い想いに。最後に「ここを訪れると、ひとつ年をおいていく・・」との講師の言葉に笑いながらも、なんだか活力をもらった秋の旅でした。