サッカー愛「友の輪」は面白く廻る

若林盛亮

私のサッカー狂歴は、「ドーハの悲劇」に始まり、あのゴン中山のいた頃のジュビロ磐田全盛期、日本サッカーW杯出場の熱狂期を経て英プレミア・リーグ、名MFジェラードのLiverpool愛で最高潮に達しそのまま今日に至る。

そんな私にサッカーのお師匠さんが日本にできて、メールでのサッカー「週末談義」に花を咲かせながら、いろいろと師の教えを受けている。

師匠は、ジュビロ磐田の熱烈サポーター、かつ学生時代にサッカー・クラブ、社会人になってからはフットサルと自身が選手としての経験も豊富、ゆえにサッカー熟知の本物、おかげで私のサッカー眼はここ一、二年で目に見えて開花、単なる一ファンからいまでは戦術、理論の領域にまで目の肥えたサッカー・フリークへと私も進化を続けている。

師匠はほぼ毎週、Jリーグ、名波監督のジュビロや森保監督のサムライ・ジャパン、そしてクロップ監督のLiverpoolの直近のネット情報を送ってくれる。BS放映は限られるのでとても有り難い情報源だ。いま師匠はJ1残留争いに巻き込まれているジュビロ磐田を死に物狂いで応援中だが、先の土曜日の最終ゲームで川崎に惜敗、ついに残留をかけたプレーオフにまわることになったジュビロの「悲報」に涙していることだろう。

ゴン中山のいた全盛期のジュビロに熱狂した私にとっても他人事ではないのだが、師匠には悪いがいまの私は英プレミア・リーグで13試合負けなし、「勝ち点2差」で首位マンチェスター・シティを猛追し、欧州チャンピオンズ・リーグでも決勝リーグ出場、そして優勝を狙うクロップLiverpoolの絶好調ぶりに歓喜している。

師匠とは気の置けないサッカー仲間ということから、時には音楽談義にも話題は広がり、他人にはあまり話せない恋談義にまで深入りする仲になった。

朝鮮にもサッカー仲間はいる。

私が古希爺の「中古車化した身体」メンテナンスで世話になる若い医師をメッシのバルセロナ・サポーターからLiverpoolファンに改造中だが、彼はスポーツ、音楽万能で、保健部門競技で強豪と言われる病院のバレー・チームでセッターを任され、いまコーチとして女子チームづくりを任されている。

メールのメンテナンスで世話になるサーバー企業の技術者もサッカーに詳しい。彼はピョンヤンで開かれる国際試合時のインターネット接続も任されるので1等席での試合観戦ができ、また仕事の関係で朝鮮の国家チームのアンデルセン監督の部屋にも出入りできるので、まことに貴重な情報源になっている。彼は既に熱烈なLiverpoolサポーターに改造され、チームの選手の名前もほぼわかるようになった。

二人とも愛妻家、子煩悩で、医師の方は1歳になったばかりの長男と奥さんの寵愛を競い合うといった話を、メール技術者の方は闘病中の奥さんの心配事と幼稚園時にピアノ演奏でTV出演もしたという一人娘の自慢話をと、サッカーの取り持つ縁で何でも気兼ねなしに日本人の私と話のできる仲になった。

サッカー愛「友の輪」は廻りに廻ってどこまでころがって行くのか楽しみだ。