あいさつは大切

若林佐喜子

50年近くずっと同じメンバーで、しかも限られた日本人村での生活では、時々、親しい仲にも礼儀ありだと思うことがあります。それは、当然ですよね。

生活では、また、特にわが家で、やって貰って当たり前という態度にちょっとカチンと来たりするときも。そのような中で、なにかやって貰ったときは、お互い「ありがとう」と言葉にすることに。すると、関係がちょっとスムーズにいく感じです。

私は、あらためて一日のスタートとなる朝の挨拶を大切にし、「ありがとう」を言葉にすることを心がけてみました。すると、結構「どうも」で、すませている自分の姿を発見(笑)。

挨拶は、人との関係、社会生活を意識させてくれ、生活に刺激を与えてくれるようです。

朝鮮の人とのコミュニケーションと言えば買い物ですが、お店で「ありがとう」と言うと怪訝な顔をされます。客がお礼を言うのは不自然なのでしょうね。買い物が終わると、販売員は「ト、オセヨ」(また、いらっしゃい)、私は「スゴハセヨ」(ご苦労さま)と挨拶します。