「金融教育」?

森順子

最近は、教育も将来の金儲けとか言われているので、ラジオで、この言葉が耳に入ったとき、不快感を感じましたが、聞いてみるとその内容に、うなずける面もありました。

まず、「金」とは何か? それは、人が困ったことを解決してあげて、受けるご褒美。例えば、親に言われて頼まれ事をやったら50円、自分で見つけて解決してやったら150円。

また、子どもはスマホを買いたいが家庭の事情は買えない。親は子どもに家の経済状態を説明しながら、家の収支を理解させ、どのように家の金の管理をするのかを学ばせるようにする。基本はこうですが、親は大変ですよね。でも一方で、家族は理解し合い、互いに大切にできるようになる方法でもあるかなと思いますが。

しかしながら、子どもになぜ、金の教育をするのか。互いに金銭で争わず人間らしさを忘れず生きていく方法を身につけるため、という知恵かもしれませんが、子どもたちに、今、教えることは、そんなことじゃないでしょ、と思います。それに、人が困ったことを解決してあげるのは、物やお金だけではありませんからね。